柿は、そのままフルーツとして
いただくことが多いと思います。
でも実は、
白和えやなますの具材に使われるなど
日本ではむかしから料理に取り入れられてきました。
酸味がある柿は、砂糖とは違い、
上品な甘みを足したいときに便利です。
今回ご紹介する料理は、柿を主役にしたラタトゥイユ。炒め煮した柿の実が品のよい甘みを出し、野菜だしを使ったトマトソースの酸味とよく馴染みます。
おもてなし料理としても粋な秋のひと皿です。
この料理は、野菜だしとトマトだけで
しっかりとトマトソースの味を決めておくのがコツ。
普通なら、玉葱を加えてトマトソースを煮込みますが、
野菜だしに入っている玉葱やセロリの風味のおかげで
だしとトマトだけでコクたっぷりのおいしいソースができます。
柿は角がとれ、とろみが出る程度に煮ましょう。
穏やかな甘みの柿が口の中で優しくとろけ、
生とは違う味わいに驚くはずです。