白くつややかで、どーんとたくましいルックス。冬になると店頭では大根の存在感が増します。
ただ、よっぽどの大家族でない限り、1本まるごと手に取るのは勇気がいりますよね。
「ちゃんと使い切れるかしら」
「そもそも冷蔵庫に入らないかも」
料理家のminokamoさんは、そんなあなたの気持ちに寄り添います。
「この時期、うちでは大根をまとめて醤油漬けにしておくんです。ごはんのお供としてはもちろん、具材のある調味料としても使えますので、いろいろと使い道があるんです」
ただ「漬物を漬ける」というのは、少しハードルが高そう……と不安顔になる私たちに
「ほんと、調味料で混ぜるだけなんで」と、にっこり。
「今回は大根約半分の量で漬けますので、場所もとらず、漬物用容器も必要ないので安心してください」
それでは、マンション暮らしにもありがたい季節の自家製。冬の仕込みを始めましょう。
鍋に水とだしパックを入れ加熱し、フツフツしてきたら火を止め、そのままおいておきます。
その間に、大根をいちょうの形にスライス。
そこに醤油を入れて強火で加熱し、フツフツしてきたらみりんを投入。ここにお好みで生姜や唐辛子を入れても。
再度フツフツしてきたら、大根を入れてさっと混ぜ、10秒ほどしたら火を止めます。この時はまだ、大根が汁につかってなくても大丈夫。
ひと晩おけばこの通り!きれいな枯葉色に。
大根だし醤油漬
[材料](つくりやすい量)
[つくり方]
冷蔵庫に入れやすい、700ml〜800mlの保存容器にほぼ全量入ります。はみ出た分はがんばらず、小さな容器に入れて、そのまま卓上用にしましょう。漬け汁を入れなければ、浅漬け用として楽しめます。
できあがったらまずはそのまま、ポリポリといただきましょう。
おにぎりとは、言わずもがな最強のコンビです。
また、カレーの福神漬けがわりにもなりますよ。
中身が少なくなると、こんどはたぷたぷに入った漬け汁が気になってきます。
「大根の辛みや甘みが汁にも移って美味しいんですよ。捨てるにはもったいないので、麺のおつゆとしていただきましょう」とminokamoさん。
[材料](1人分)
うどん
1玉
大根だし醤油漬の汁
おたま1杯分ほど
ねぎや胡麻などお好みの薬味
適量
[つくり方]
ここまで漬け込むと、しっかりと味がついてきます。「味が濃くなった漬物もごはんがすすんで美味しいですが、ぜひ具入り調味料としても活用してくださいね」
コーディネートは、いまどきのお洒落な居酒屋を気取って。定番ものに、ときめくアレンジを加えたメニューを提案してくださいました。
[材料](2〜3人分)
じゃが芋(中150g)
2個
大根だし醤油漬
60g
マヨネーズ
大さじ2
オリーブ油
大さじ1
粗挽き黒胡椒
適量
[つくり方]
温かいうちにいただいても、冷めてもまたおいしいのです。
さらに卵焼きに混ぜると、台湾風の逸品に大変身!
[材料](2人分)
A(混ぜておく)
卵
2個
みりん
大さじ1
醤油
大さじ1/2
長ねぎ(白い部分)
10cm
大根だし醤油漬
130g
オリーブ油
大さじ1
[つくり方]
飽きることなく、あますところなく使え、一週間足らずで完食。
「自家製は使い切ってしまうと達成感がありますし、『また作ってみたい!』という意欲も湧くので、おすすめです」
minokamoさん
岐阜県美濃加茂市出身。 料理家、写真家。 「ごはんで町を元気に!」をテーマに、各地でその土地に根差したメニュー開発、キッチンプロダクトのフードコーディネート、雑誌へのメニュー提案ほか、各世代がつながるイベントも開催。 味噌料理も得意とする。
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秋の自家製をたのしむ。 さつまいもを煮てジャムに。
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