夏を乗り切る
食の知恵
夏は一年で最も体力を消耗する季節です。
日本に伝わる夏の知恵や工夫にならい、暑い夏を乗り切りましょう。
五感で感じる
昔ながらの食の涼
四季に寄り添って暮らしてきた日本人には、季節ごとに健やかに過ごすための知恵が伝えられてきました。食の中でもその工夫は生かされています。
夏には涼やかなガラスの器を使い、料理に青々とした緑を添え、爽やかで香り豊かな薬味も頻繁に登場します。鮮やかな夏野菜、食欲を促進する酸味ある料理。暑い季節に食べたくなるものにも理由があります。
昔ながらの涼を呼ぶ知恵を、この夏見直してみませんか。
料理の名脇役
夏こそ、薬味
爽やかなアクセントで料理を引き立ててくれる薬味。食欲を促進し、冷えすぎた体を温めたり、疲れた体を元気にしてくれるなど、夏に嬉しい効果が。冷やし素麺にもたっぷり添えていただきましょう。
- 青しそ
- シソ科の中でも栄養価の高い青しそ。すがすがしい香りが食欲を促進。
- 茗荷(ミョウガ)
- 食欲を高め、消化を促します。シャキシャキの食感がアクセントに。
- 青葱
- 夏が旬の青葱は緑黄色野菜のひとつです。疲れた体を元気に。
- 生姜
- 血行を良くし、冷えすぎた体を内側から温めてくれます。
ほてった体には
夏野菜 きゅうりを
そのほとんどが水分でできているきゅうりは夏野菜の代表格。暑い時期の水分補給に重宝されてきました。ほてった体を内側から冷やしてくれます。
宮崎の郷土料理「冷や汁」にも、みずみずしいきゅうりが欠かせません。炎天下でもご飯が進む農家の栄養食として食されてきました。汗をかいた体が欲する夏の一品、是非ご家庭でもお試しください。茅乃舎の「だしとたれ 冷や汁」があれば、火を使わずに手早く作れます。
元気の源
お酢をチャージ
夏に食べたくなるのは、さっぱりとしたもの。副菜に酢の物があれば、酸味が体の熱をすっと消してくれます。代謝を良くし、疲労回復を助けるお酢の出番です。
たとえば、三杯酢をかけるだけの「もずく酢」。茅乃舎の「三杯酢」はだしのうまみをきかせ、粗糖、純米酢を使っているのでまろやかです。
夏野菜をたっぷりとるなら、「ピクルス」がおすすめです。茅乃舎の「和風ピクルスの素」は、純米酢に昆布のだしと鰹魚醤を加えた和風の味わい。2倍に薄めて漬け込むだけで、できあがりです。
- 漬け込み時間の目安
-
- ①さっぱり漬ける(6時間〜半日)
きゅうり、ミョウガ、ミニトマト、オクラ、さっと茹でたゴーヤ - ②しっかり漬ける(半日〜2日)
人参、大根、セロリ、茹でたれんこん
- ①さっぱり漬ける(6時間〜半日)
体の声に耳を傾け、食べ物の力を借りて夏の暑さを和らげる。
そんな自然の知恵を取り入れて、今年の夏はバテ知らず。