前回に引き続き、料理家 広沢京子さんの朝のスープレシピを3種ご紹介します。
「スープがあればほっとする」という広沢さん。毎朝添える汁物は、煮出すだけのだしを使って、“本格だしを簡単に”が基本です。
素敵な一日のスタートに、朝のスープをはじめましょう。
「野菜は煮込まなくていいように薄く切ったり、時には包丁さえ使わなかったり」と広沢さんの時短レシピで、無理せず飽きのこないスープづくりを。
今回は野菜と相性のいい茅乃舎の「鶏だし」を使ったスープです。
「しっかりしたうまみがある鶏だしなら、調味料は加えず、だしだけでも十分」と広沢さん。国産鶏の削り節を粉末にしているので、鶏肉そのもののうまみが生きています。素材がシンプルなので味や香りにクセがなく、やさしく奥行きのある味わいに仕上がります。
具材は玉葱、じゃがいも、アスパラ。根菜たっぷりでも、薄切りにすれば煮込み時間を短縮できます。鶏だしとじゃがいものやさしい調和は、朝にもほっとする味わいです。
【材料(2人前)】
新玉葱1/8個、新じゃが小1個、人参1/8本、アスパラガス1本、A[鶏だし1袋、水400ml]、塩少々、パセリ適量
【作り方】
① 玉葱、人参、アスパラガスは薄切りにし、新じゃがは1cm角に切り水にさらす。
② 鍋に[A]を入れ火にかけ、沸騰後4〜5分煮出す。
③ ①を加えて沸騰後、弱火で5分ほど煮て塩で調味する。パセリを散らす。
朝に摂りたい食材、卵と野菜を使ったスープです。包丁いらずで、たった数分で完成。ふわふわ卵に鶏だしのやさしい味わい、胡麻の風味も添えています。
【材料(2人前)】
卵1個、レタス2枚、A[鶏だし1袋、水400ml]、胡麻油小1、塩小1/4、煎り胡麻適量
【作り方】
① 鍋に[A]を入れ火にかけ、沸騰後中火で4〜5分煮出す。
② 塩で調味し、大きめにちぎったレタスを加え、さっと煮る。
③ 溶き卵を流し入れ、胡麻油を加え、胡麻をふる。
鶏だしのうまみがベースの具だくさんスープ。玉葱をしんなり炒めて甘みとコクで、スープの味を深めます。仕上げのチーズが味の決め手です。
【材料(2人前)】
絹さや4本、スナップエンドウ4本、いんげん豆3本、新玉葱1/8個、ミニトマト5個、A[鶏だし1袋(袋を破って)、水400ml]、オリーブ油大1、塩少々、胡椒少々、パルメザンチーズ適量
【作り方】
① スナップエンドウ、絹さや、いんげん豆、玉葱は細かく刻む。ミニトマトは半分に切る。
② 鍋にオリーブ油を熱し、①の玉葱を炒めた後、残りの野菜も炒め合わせる。
雑誌、書籍、広告におけるレシピ制作・スタイリング、飲食店のプロデュース、生産者と消費者を繋ぐ料理会の企画など、幅広く活躍中。現在は、自然あふれる福岡県糸島市に在住。茅乃舎インスタグラムに掲載している料理も担当。