今年もみなさん、おうちでそれぞれのお雑煮をつくられたでしょうか。
地域ごとに様々な違いがありながら、なぜか「お雑煮」というひとつの名前で呼ばれ続けた、ふしぎな食べ物、お雑煮。茅乃舎では、各地域・各ご家庭によって異なるお雑煮を「奇跡」と呼んで、光を当てていきたいと思います。
昨年11月には、東京ミッドタウン店にて、全国5地域のお雑煮を提供する「たべくらべ会」を実施しました。
4日間で500名のお客様が来場され、大盛況となりました。参加された方からは、「いろんなお雑煮を味わえてよかった」「自分の地域以外のお雑煮がこんなに違うなんて知らなかった。食べる機会がないので面白かった」など、さまざまな感想をいただきました。
5種類のお雑煮は、青森の「けの汁」雑煮、能登雑煮、江戸雑煮、京風雑煮、博多雑煮の5つです。各地域に伝わるお雑煮に基づきながら、茅乃舎風のアレンジを加えました。
関東風雑煮とも呼ばれ、広い地域で似たものが食べられている「江戸雑煮」。小松菜、鶏の組み合わせで「なとり=名取り」で名を上げる、「ミソをつける」を嫌っての醤油仕立てと、武家らしい縁起担ぎの組み合わせ。車海老やかまぼこを使い、彩りよく盛り合わせるところに、江戸の粋を感じます。今回は、うまみある鶏つくねを加えました。
『日本歳時記』に登場する古代雑煮に似ているのが青森の「けの汁」。根菜を細かく切り、ぜんまいなどの山菜やごぼう、大豆など山の恵がたっぷり。津軽味噌で仕立てた、体が温まる滋味豊かなお雑煮です。「けの汁」の「け」は「かゆ」がなまったものという説がありますが、来場された方からは「食べなさい(くえ)」=「け」ではないか、というお声も伺いました。
東西お雑煮のちょうど境界にあるのが石川県。地域によって様々ですが、能登半島には「あごだし」を使った岩海苔のお雑煮があります。磯の風味があふれた清々しいお雑煮に、香り立つ柚子を添えました。「海苔だけのお雑煮はびっくり」「驚いたけど美味しかった」という声をいただきました。
その他にも、京風雑煮、博多雑煮を加えた5種類のお雑煮を試食してもらいました。
こうした様々なお雑煮のことをもっと知るために、皆様からのお声を集める『全国お雑煮大調査』を実施しています。
▼調査はこちらから
https://q.c-rings.net/Enquete/Question?enq=OO31ucv3u0o%3D&sessionsubkey=cb57ba223530c6b06917baa56322f614&retry=1
(2025年1月15日まで)
日本の様々なお雑煮を未来に残していきたい。茅乃舎では今年から、全国のお雑煮調査を行ってまいります。ぜひ皆様のご家庭のお雑煮について、聞かせていただけたら嬉しいです。
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編集部