料理家かるべけいこさんのご自宅は、四方を緑に囲まれた南阿蘇にあります。目の前には、雄大な阿蘇五岳の姿。ふぅ〜っと深呼吸をしたくなる大自然の中での古民家暮らし。家の前の畑で採れるお野菜や、かまどで炊くごはん。ふたりのお子さんを、いつもやさしい手料理で育ててきたかるべさん。
春のお弁当レシピを紹介することになって、家族のためにつくるごはんや食卓のじかんを、とても大切にされているかるべさんのお弁当を知りたくなりました。
「お弁当は、まいにち作っているから、とても身近です」。いまも高校生の娘さんのために、お弁当作りの真っ最中。
今回は茅乃舎だしや調味料をつかって、春のお弁当を考えていただきました。かるべさんのお弁当作り、覗かせていただきます。
できあがりは、こちら。
おかずのラインナップは、6品です。
「豚?鶏?牛?魚? メインのおかずは、なんの具材を使おうかなぁ?と考えるのがお弁当のはじまり。野菜をたっぷり入れてあげたくて、根菜も使いたいし、葉物も入れてあげたい。そんな順番で、おかずを何にするか決めていきます」
お弁当の定番おかず、卵焼き。くるくると巻く工程が、朝にはちょっと大変なときもありますよね。そんな時は、フライパンの中でほったらかしで作れるオープンオムレツで卵のおかずを。
今回の具材は、じゃが芋、玉ねぎ、グリーンピース、ベーコン。野菜も、お肉も入って、オムレツなら卵焼きよりもたっぷり具材を使えます。卵は3個。フライパンは20cmほどのものをご用意ください。
春の新じゃがだから、皮付きのまま千切りにしましょう。玉ねぎは薄切りに、ベーコンは1cm幅に、グリーンピースは下茹でを。
味つけは、野菜だしで。卵液に、袋を破った野菜だし(小さじ1)と水(大さじ2)を加えて、よく混ぜます。
フライパンで、じゃが芋、玉ねぎ、ベーコンを炒めます。グリーンピースは最後に入れるので、少々お待ちを。
よく炒めたら、グリーンピースを入れて、卵液を流し入れます。
ここまですれば、その後は、蓋をして蒸し焼きに。ふっくらと火が通るまで、あとはコンロにお任せです。この時間をつかって、他のおかずを作れるのが、オムレツのありがたいところです。
表面の卵が波うたない程度になったら、蒸し上がりの目安。気になる時は、爪楊枝でさして、汁気が出ないかチェックしてみてください。
まぁるく蒸しあがったオムレツは、食べやすい大きさにカットします。長方形にしたオムレツは、卵焼きと同じように、お弁当にも詰めやすいおかずになりますよ。
オープンオムレツ
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オープンオムレツ
[材料](1枚分)
[つくり方]
春は、クレソンが旬です。みずみずしい春の葉野菜をたっぷりつかって、和えものを作りましょう。だしと醤油で和えます。
クレソンは下茹でをして、水気をしっかり切って、3cm幅に切りましょう。
人参は細切りにし、“蒸し煮”にするのがポイントです。鍋に、少しの水(大さじ2)とひとつまみの塩を入れて蒸し煮します。炒めるよりも手早く、火が通るんです。
あとは、茅乃舎だしと醤油を、それぞれ小さじ1/2加えて、和えるだけ。あっさりと、やさしい味の和えものです。ほうれん草や小松菜、ピーマンなどでも作れますよ。
クレソンと人参のだし和え
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クレソンと人参のだし和え
[材料](2人分)
[つくり方]
「お弁当の彩りは、我が家ではピクルスを使います。作りおきしておけるので、お助けアイテムとして便利です」
「彩りはもちろん、隙間を詰めるのにもとってもちょうどいいんです」
茅乃舎だし1袋を400ml分の水で煮出し、100ml分だけ使います。ですので、お味噌汁を作る時のだしを、100ml分活用するのもいいですね。塩(小さじ2)をだしに煮溶かします。みりん(大さじ4)は、別の鍋で、アルコールを煮切っておきます。だしに、りんご酢(100ml)と、煮切ったみりんを加えて、一度冷まします。
ラディッシュは、だし酢が中までよく染み込むように、切れ目を入れます。
あとは、だし酢に漬けて1日すれば完成です。常備しておくと、お弁当作りを助けてくれますよ。
柚子胡椒を使うことで、あと味が爽やかな春の煮物になりました。
筍と鶏の煮物 柚子胡椒風味
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筍と鶏の煮物 柚子胡椒風味
[材料](2〜3人分)
[つくり方]
作りおきもできて、野菜をたっぷり食べられて、いろんな野菜で応用できて。きんぴらは、とても重宝です。
春ごぼうのきんぴら
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春ごぼうのきんぴら
[材料](2〜3人分)
[つくり方]
こちらも、水で蒸し煮にします。春のえんどう豆の甘みを引き立てて。
スナップえんどうのオイル蒸し
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スナップえんどうのオイル蒸し
[材料](3〜4人分)
[つくり方]
かるべさんの、お野菜をたっぷり使ったお弁当。
お弁当作りが楽しくなるきっかけになりますように。
料理家。大自然に囲まれた熊本県南阿蘇で、かまどと五右衛門風呂のある古民家で田舎暮らしをはじめて約30年。写真家の夫と一緒に、無農薬の米をつくり、畑で野菜を育て、クッキーを焼いています。食材のおいしさをいかすかるべさんの料理は、とてもやさしい。
近藤直子さんの春のおべんとうはこちら
さぁ、春の公園へ。近藤さんの春のおべんとう。
https://www.kubara.jp/special/spring_lunchbox/
茅乃舎だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/dashi/
野菜だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/all_dashi/yasaidashi/
煎り酒のご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/seasoning/irizake/134200/
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オープンオムレツのアイディア、うれしいですね。安心してお弁当が作れそうです。
袈裟丸