季節の自家製、みそきのこだしオイル。

2023.10.12

季節のレシピ

私たちが何かを食べて「おいしい!」と感じる、その理由のひとつは、ひょっとしたら「思い浮かぶ」ことと、関係しているのかもしれません。

スーパーで素材を見ただけで、ふと季節や情景が思い浮かぶ。
料理が食卓に供されたとき、パッとつくり手の顔が思い浮かぶ。
ひと口ほおばると、しみじみとつくる過程やかけた手間が思い浮かぶ。

「旅する即興料理人」として、テレビや書籍、雑誌などでひっぱりだこのminokamoさん。人気の理由は、いろんな情景や季節、笑顔が思い浮かぶ、そんな料理を、ちゃちゃっとつくってくださるところ。

「秋と言えば、私はやっぱり、思い浮かぶのはきのこかしら」

ということで、今回はきのこを使った自家製レシピを考案いただきましたよ。

「きのこのシャンピニオンバターなんてのも考えたけれど、ふだんの料理に使いやすいのはオイル漬けかもね。それに味噌とだしを加えれば、さらにうまうまになるはず」

きのこはどんな種類でもOK。

用意する材料はこちら。

きのこはどんな種類でもいいけれど、今回は、えのきを選びました。

「まず歯ごたえが良い!カットするのもラク。もちろん他の種類でも、そのきのこなりに美味しくできそうね」

まずは、にんにくと玉ねぎをみじん切りに。えのきは「根元のはしっこ、菌床がついている箇所を切り落として100g」だいたい、このくらいが目安です。

そしてみそはおうちにあるもの、なんでもOKとのこと。「固めのみその場合、あらかじめ同量の水で溶いておくとよいかもね」

あとは、一気につくっていきますよー。

フライパンにたっぷり100mlのオイル、みじん切りしたにんにくと玉ねぎを入れ、中火で加熱。たまに混ぜながらジリジリし始めたら弱火にし、7分ほど。「玉ねぎがほんのり茶色くなるまで」炒めます。

えのきと味噌を入れ、ほぐしながら3分ほど加熱。最後に袋を破った茅乃舎だしを加えると、良い香りがパアッと立ちのぼり「いいにおい!」という声が聞こえてきます。

ざっと混ぜればできあがり!ほら、かんたん。

密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存すると1週間持ちますよ。
冷蔵保存するとオイルが白濁したり固まったりしますが、
品質には問題ありませんのでご安心を。

みそきのこだしオイルのつくり方

みそきのこだしオイル
詳しいレシピはこちらを押す
みそきのこだしオイル

[材料](200ml分)

えのき

100g(根元を除いたもの)

玉ねぎ(小)

1/2個(100g)

にんにく

1片

味噌

大さじ1・1/2

大さじ1・1/2(固い味噌の場合のみ)

太白ごま油

100ml(オリーブ油でも可)

[つくり方]

  1. 玉ねぎとにんにくはみじん切り、えのきは根元の端、菌床がついてる箇所を切り落とす。味噌が固い場合は、同量の水で溶いておく。
  2. フライパンに、太白ごま油、にんにく、玉ねぎを入れ、中火で加熱する。ジリジリしはじめたら弱火にして約7分、玉ねぎがほんのり一部茶色になるまで加熱する。加熱する間は、たまに混ぜる程度で良い。
  3. ②に味噌を入れ、約1分よく混ぜたら、えのきをほぐしながら入れて混ぜ、約2分加熱したら、袋を破った茅乃舎だしを入れてさらに混ぜ、火を止めてできあがり。

そしてどんどん使いたくなる、アレンジメニューの紹介ですよ。

どれもかけるだけ、和えるだけ、混ぜるだけ、の“だけだけ”づくし。レシピも必要ないほどの、かんたんさです。

きのこのだし感、食感を、あますところまで。

まずはともあれ試していただきたいのは、きのこソテー。そこにみそきのこだしオイルを加えると、さらに風味豊かに仕上がりました。

“きのこ祭り”を楽しむ
きのこのみそオイルソテー


みそきのこだしオイルの、オイルのみをフライパンで熱してきのこを炒め、仕上げにみそきのこだしオイルとパセリ(なくても可)をかければできあがり。

「だしオイルをつくったときにもしきのこが余ったら、ぜひ。さらにきのこな気分高まっちゃうわよ」

さらに「すでにだしが効いているから、牛乳に入れるだけ」ですむ、きのこスープ。

牛乳に入れるだけ、
きのこ風味のミルクスープ


牛乳200mlに対し、みそきのこだしオイルは大さじ1が目安。牛乳を鍋に入れ加熱し、フツフツしたら、みそきのこだしオイルを加え、塩を少々入れ混ぜる。粗挽き胡椒をかけてできあがり。

「じっくり加熱した玉ねぎの甘さときのこの風味を、ふんわり感じるスープ。冷製にしても美味しいんですよ」

和風にも、洋風にも。
ゆで豚のみそきのこだしオイルがけ


塩で軽く下味をつけた豚肉のスライスを茹で、みそきのこだしオイルをかける。

「クレソンを添えて洋風に、青ねぎをかけて和風に仕上げても」

パンにのせておつまみにも
みそきのこだしオイルバケット


スライスしたバゲットに、きのこオイルのオイルのみ少しかけ、オーブンかフライパンで焼きます。


食べる直前にさらにみそきのこだしオイルをのせればできあがり。

「口に入れると、カリっとしたきのこのうまみジュワ〜ッ!がたまらないです。トーストした食パンでも」

どんどん、まだまだ。アイデアは続きます。

「ごはんに混ぜてピラフ風にしてもいいでしょ。あとお豆腐にかけてもいいし、そうだ、シンプルな茶碗蒸しにかけても美味しそうね」

と、あれこれ応用できるので、いろんなきのこでたくさんつくっておいて。食の趣味も気も合うあの人や、ご近所のあの方に、おすそわけしましょう。

「ほんと私、おすそわけ好きなのよね。ほいほいあげるのが、うれしいの」

「季節の自家製」連載、最終回です。

2年と少し、みなさんにお届けしてきた「季節の自家製」の連載。

さつまいもでジャムをつくったり
大根一本をまるごと醤油漬けにしたり、
キャベツ一個をまるごと浅漬けにしたり。

「季節の仕事」と自分に課してプレッシャーに感じることなく、てまひまかけず、マンションサイズでできる自家製のあれこれ。これにていったんおしまいです。

また、みなさんとすぐにお会いできますように!

茅乃舎だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/dashi/

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