やっぱり手づくり、令和のおせち。

「いいよいいよ、つくらなくても」

どこからか、そんな声が聞こえてきます。

「今の時代はもう、そんなに人も集まらないし、お正月でもお店は開いてるし、あと近ごろは、お取り寄せでもけっこうおいしい。第一何かと忙しい年末に、てまもひまかかるからね」

と、つくらなくてもいい理由は、いくつでも挙げられます。

でもね、せめて数品でもいいから、やっぱりつくりたい。
そういう人もまた、きっと多いだろうと思うのです。

一品一品にこめられた、その福々しい意味をあらためて感じ、一年の幸せをこよなく願いながら、丹念につくりあげる。その時間こそが、年の変わり目をしかと心に刻むきっかけとなる気がします。

そんなあなたにご案内したいのは、茅乃舎のだしを使った、おせちにおあつらえ向きの厳選レシピ5品。縁起と晴れがましさはありながら、今の時代に寄り添う、茅乃舎流「令和のおせち」を、開発担当の田原が集めてくれました。

“伊達”を感じる、贅沢な煌びやかさ。
茅乃舎だしつゆでつくる だし巻き玉子


お正月にふさわしい、華やかなみめかたちの伊達巻。本来は魚のすり身に卵を混ぜて焼き上げ巻いたものですが、家で美しく仕上げるには、なかなかの手間と技が必要。しかも日持ちをさせるためでしょうか「あの甘さが、少し苦手」という人も。

伊達男、なんて言葉もあるように、「伊達」のそもそもの意味は、「おしゃれ」や「人目をひく派手なこと」。その意味はいただいて、おしゃれでときめく玉子焼きということで、こちらを選んでもらいました。

だし巻きに、蟹のほぐし身が入っているなんて!たしかに伊達を感じる、お正月らしい一品ですね。

田原

伊達巻をおせちに入れる理由、恥ずかしながら知らなかったのですが、巻物=書物のように見える形から「知識が豊富になる」ということらしいです。作るのに“鬼す”が必要だったりなかなか大変なので、巻物に近い形としてだし巻き卵を選んでみました。蟹と三つ葉を入れて、華やかに。

茅乃舎だしつゆでつくる だし巻き玉子 茅乃舎だしつゆでつくる だし巻き玉子

[材料](つくりやすい分量)

4個

かにのほぐし身

50~70g

三つ葉

1/2束

A

大さじ2

サラダ油

適量

[つくり方]

  1. 溶きほぐした卵に【A】を加え、よく混ぜ合わせる。
  2. 三つ葉はさっと湯がいて冷水にとり、水気を絞る。
  3. 玉子焼き器にサラダ油を熱し、①を少量流し入れ、芯に②とかにのほぐし身を入れ、焼きながら巻く。
  4. お好みのサイズに切る。

桜色に染まり、ほっくり柔らか
蛸の桜煮


「煮上がったようすが桜の花びらのように見える」ことから名付けられた「桜煮」。その見栄えの良さと言われもふくめ、まさしくおせちにぴったり!ということで、エントリーさせていただきました。

さらなるごちそう感を助長させるのは、蛸の弾力はありながらも、ほっくりとした柔らかさ。秘訣は、こちら。

そう、蛸は炭酸水を入れてコトコト煮ると、てきめんに柔らかくなるのです。さらに特選 茅乃舎極みだしを使うことで、料理の格がぐっとアップ。料亭やお寿司屋さんで出される一品のような、澄んだうまみを感じることができるでしょう。

田原

蛸は当て字で「多幸」となり、幸せが多く訪れるという縁起物です。関東では酢蛸を入れ、関西では蛸の旨煮を入れることが多いようですね。紅白の色合いもおせちには華やかでぴったりです。まるで桜が咲いたように、蛸が色鮮やかに煮上がりますよ。

蛸の桜煮 蛸の桜煮

[材料](2人分)

茹で蛸

200g

A

炭酸水

200ml

100ml

B

醤油

大さじ1

砂糖

大さじ2

[つくり方]

  1. 蛸は3cmに切る。鍋に【A】、蛸を入れて火にかけ、沸騰後中火で2〜3分煮出し、だしパックを取り出す。弱火にし、煮汁が半量になるまで約20分煮る。
  2. ①に【B】を加えてひと煮立ちさせ、落とし蓋をし、弱火で約15分煮込む。
  3. 器に盛り、お好みで木の芽を添える。

お酒の肴に、冷めてもおいしい
おせち向きの肉巻ききんぴら


シャキシャキっとした歯ごたえのごぼうと人参、しし唐辛子を薄切り豚肉で巻き、さらに滋味深い香りの椎茸だしを加え、甘辛いたれを煮絡めるとできあがり。冷めてもおいしく、お酒のおともにはもちろん、お子さんにもきっと喜ばれる万能おせちです。

それにしても、このごぼうとにんじんの食感、クセになるなぁ。

田原

京都は八幡村の郷土料理が発祥と言われている“八幡巻き”。昔は天然物のうなぎでしたが、現代では鶏肉や豚肉も使うようになりました。ごぼうは、細く長く幸せが続くこと、家族が土地に根付いて暮らせるようにとの願いが込められています。お子様も食べやすいきんぴら風の甘辛い味付けなので、家族みなさまでどうぞ。

肉巻ききんぴら 肉巻ききんぴら

[材料](2人分)

豚薄切り肉

6枚(約100g)

ごぼう

30g

しし唐辛子

3本

人参

30g

A

椎茸だし(袋を破って)

1袋

大さじ2

みりん

大さじ2

醤油

大さじ1

サラダ油

小さじ2

[つくり方]

  1. ごぼう、人参は6~7cmの長さの細切りに、しし唐辛子は縦半分に切る。【A】はボウルに入れて合わせる。
  2. まな板の上に豚肉を広げ、①の野菜を6等分ずつのせて巻く。
  3. フライパンに油を熱し、②を並べて焼き色がついたら、【A】を回し入れる。たれを煮詰めながら肉に絡ませる。

和にも洋にも合う懐の深さ 
野菜だしで酢蓮根


醤油ベースの甘辛い味が続いたので、ここらでさっぱりとした箸休めも欲しいところ。酢蓮根は、そんなときにお役立ちの品。

このレシピのポイントは、あえてコンソメ風の野菜だしを使うこと。そうすることで和・洋のどちらのおせちにも合う、ピクルスのような味わいになるのです。おせち料理のみならず、年末年始のパーティ料理にもご活用いただけそうです。

田原

蓮根には種が多いことから子孫繁栄を意味して使われました。また、穴が「見通しが良い」ことも喜ばれました。このレシピでは食べやすく立て切りにしましたが、おせちには輪切りで作ってもいいですね。「野菜だし」で味付けしているので、洋風のおせちにも合います。箸休めにどうぞ。

野菜だしで酢蓮根 野菜だしで酢蓮根

[材料](4人分)

蓮根

200g

A

100ml

100ml

砂糖

大さじ3

[つくり方]

  1. 【A】を火にかけ、沸騰したら火を止めて保存容器に移し、半分に切って種を外した唐辛子を加える。
  2. 蓮根は皮を剥き1cm幅の棒状に切って酢水にさらし、塩少々を加えたお湯でお好みの硬さに(約1~3分)茹でる。水気を切って①に漬け込み、1時間以上おく。

新しいおせちのかたち、
里芋の梅ポテサラ


ねっとりと柔らかく、とろりとしたぬめりもまた美味なる里芋。「里芋でおせちといえば、もちろん煮物でしょう」という“とらわれ”を、少しだけ外して。ご提案したいのは、みんな大好きな和風ポテトサラダ。しかもレンジでチンして、だしと梅干しで和えるだけ。なんともかんたんで、みんな大好き。しかも梅干しは抗菌力があって、いたみにくいというメリットもあります。
令和ですもの、このくらいのアレンジもよいのではないでしょうか、ね?

田原

ポテトサラダを、里芋を使ってつくるレシピです。里芋は、親芋の下に小芋、孫芋が次々と連なることから、子孫繁栄の象徴として使われました。梅と合わせて紅白になるのもうれしいポイントです。

里芋の梅ポテサラ 里芋の梅ポテサラ

[材料](4人分)

里芋

5~6個

茅乃舎だし(袋を破って)

1袋

梅干し

2個

煎り白ごま

小さじ2

きざみ海苔

適量

[つくり方]

  1. 里芋は洗って皮付きのままラップをし、600Wの電子レンジで約8分加熱する。梅干しは種を取り除き粗めにつぶす。
  2. 里芋の皮を取り除き、粗めにつぶす。①の梅干し、だし、ごまを加えて混ぜ合わせる。仕上げに海苔をちらす。

と、5品出揃いました。

もちろん全部、じゃなくてもいいかもしれません。できあいを買うものも取り混ぜ、彩りも考えながら、お重に詰める。それだけでも気分は上がり、何よりも満足感が違うはずです。

野菜だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/all_dashi/yasaidashi/

茅乃舎だしつゆのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/seasoning/tsuyu/119300/

特選 茅乃舎極みだしのご購入はこちら
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椎茸だしのご購入はこちら
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