辛いもの好きの偏愛メニューベスト3といえば、カレーにチゲ、麻婆豆腐(で、異論ありませんか?)。
その麻婆豆腐の味をつくる大切な調味料が、豆板醤。そら豆に大豆やごま油、唐辛子の塩漬けなどを加えた、発酵調味料のひとつです。
松下美幸さん(以下美幸さん)
発酵の情報を求めて調べていくと、豆板醤、けっこう出てくるんですよね。
教えてくれたのは、たつの市で発酵料理教室を主催する「発酵LabCoo(ラボクー)」の松下さんご夫妻。
美幸さん
豆板醤って、どこか“買うもの”というイメージがありますが、手づくりしてみたら、まったくの別物!ほんとに驚きますよ。
いわく、市販品は辛みも塩気もしっかりと強いのが特徴。また、ゆでたそら豆をつぶして天日干しにするなど、つくる工程も複雑だそう。
松下裕昭さん(以下裕昭さん)
麹菌は、いわばカビです。中国ではそら豆にカビを生やして発酵させるのですが、ここでは日本の麹を加えて発酵を促します。なので本場とは少し違う、辛いお味噌に近い感覚でしょうか。
美幸さん
私が教室でやっているのは、つくり方もかんたんで、辛さも塩気も控えめにしています。なので使い道は、もっと広がると思います。麻婆豆腐に使うのは当たり前ですが、意外に和食にも合うんです。
「そら豆は、旬のものを選ぶと風味も違いますが、手に入らなければ冷凍、また枝豆や大豆でもOKです」。あとは塩、乾燥した米麹、唐辛子。唐辛子はできれば粗挽きと細挽きの両方を用意しましょう。辛みに奥行きが出ます。
まずは乾燥米麹を刻みます。こうすることでなめらかな質感になります。
刻んだ米麹と塩をなじませます。
そら豆の薄皮をむきます。筋の裏の部分をむいてから、指で押すとぴゅっと飛び出てきます。
そら豆をジッパー付き保存袋に入れ、指を使ってぎゅぎゅっと全体的につぶします。「手袋をして直接やってもいいですよ」
米麹、2種類の唐辛子を入れ、耳たぶくらいのかたさに水で調整しながら、さらに混ぜます。
空気が入ってカビが生えないよう、保存瓶にぎゅっと詰めて、詰めて。
最後にラップをして完成!1〜2ヶ月ほど常温で熟成させ、その後は1年ほど保存可能。少しずつ発酵が進むと色が変わり、味もよりまろやかに。これはこれでおいしいのです。
[材料]
[つくり方]
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豆板醤、そこまで使い切れるかなと心配です。
美幸さん
味は単調かなと思いきや、市販品よりも奥深さがあるので、ディップソースにして食べてみてください。先日、教室で味見をしてもらった時も、豆板醤だけのものと、マヨネーズを混ぜたものの両方を用意したんですが、豆板醤だけのほうが人気がありました。
野菜はもちろん、クラッカー+チーズにのせても。「同じ発酵食品なので、相性はいいんです」
「この豆板醤は意外と和食に合う」と松下さん。それを実感したのが、家庭料理の定番、肉じゃがでした。
[材料]
牛こま肉
400g
じゃが芋
6個
人参
1本
玉ねぎ
1個
白滝
1袋
サラダ油
適量
[つくり方]
美幸さん
こちらは最初から豆板醤を入れるレシピですが、1日目は普通の肉じゃがをつくり、2日めの“味変”として楽しんでも!
さらに、中華料理との相性はいわずもがな。ここでは水餃子の辛味たれをご紹介。ふだん使っている市販品とのてきめんの違いを、ここでも感じるはずです。
美幸さん
正直、私はもうこれを使ったら、市販品には戻れなくなりました。
[材料]
水餃子
タレ
豆板醤
小さじ1
砂糖
小さじ1
醤油
大さじ1
酢
小さじ2
[つくり方]
辛味だけでなく、じ〜んわりとしたうまみも感じられ、どこか馴染み深い味わいです。さっぱりとした水餃子にとても合いました。
いよいよあたたかくなり、来たる夏に向けて。私たちが楽しみにしているのは、フルーツ甘酒をつくること。茅乃舎の「飲む麹」50gと水50ml、フルーツ100gを、ブレンダーで混ぜるだけ。食欲のなくなりがちな日の朝ごはんに、とても飲みやすく、甘酒だけでなくフルーツの栄養素もプラス。簡単にたっぷり栄養を摂ることが出来ます。
今日は、色がきれいなピンクグレープフルーツにしました。他にもバナナやいちごはもちろん、みかんやスイカはいまいち?だったり。いろんな季節のフルーツで試してみてください。
発酵LabCoo
味噌や糀、醤油など醸造文化が残る兵庫県たつの市。ここでは、各家庭で簡単に発酵食品が作れるようなワークショップや甘酒教室、オリジナル醤油作りなどのイベントも数多く開催しています。多くの人が日本の伝統食品の味や歴史に親しみ、各家庭で発酵食品を手作りし、地域の味を引き継いでいただきたいと願っています。
乾燥米麹のご購入はこちら
https://www.kubara.jp/amakoji/koji/komekoji/224400/
飲む麹のご購入はこちら
https://www.kubara.jp/amakoji/koji/amakoji/178700/
茅乃舎だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/dashi/kayanoyadashi/570000/
やさしい和漢だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/all_dashi/wakandashi/584500/
掲載している商品情報は記事公開時点のものです。
最新の情報は久原本家通販サイトにてご確認ください。
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