土用丑の日というと、暑い夏の日に「鰻を食べる」というイメージが強いですが、本来「土用」とは年に4回、立春、立夏、立秋、立冬の前18日または19日間を指します。これは季節が変わる合図であるとともに、「体調を崩しやすい時期のため、身体を養生しましょう」という期間なのです。
また「丑の日」の丑は、干支と同じく、年だけでなく月や日、時間、さらには方角も示す役割があり、土用の期間中の丑の日と限定したものを「土用丑の日」と呼びます。丑の日は12日周期のため、期間中に2度回ってくることもあります。
なぜ夏の土用だけが取り上げられるようになったのでしょう。実は鰻の旬は冬。夏場、鰻が売れず困っていた鰻屋に、学者である平賀源内が「土用丑の日」と貼り紙をするよう助言したことから鰻を食べる習慣が根付いたとされています。
その他、夏の土用は、梅雨明けする時期と重なるため、昔から、梅雨時期にこもった湿気を払うため衣類や本などを天日に干す「土用の虫干し」、梅を3日3晩干す「梅干し」などを行ってきました。「土用に入ったら…」という言い方が、夏の土用をより生活に根付かせたのかもしれません。
鰻以外に梅干しなど「う」のつくものを食べると良いとされていますが、その他、土用しじみ、土用餅、土用卵も知られています。
昔から、しじみは汁物に。餅は小豆の餡で丸めたあんころ餅、そして土用の期間に産卵した卵を食べることで精をつけていたようです。
[材料]
梅干し、味噌
1:1の分量
※ 梅干しと味噌の割合は、お好みで。
※ 砂糖や蜂蜜、ごまなどを加えるのもおすすめです。
[つくり方]
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