新しい一年の幕開けに引くことの多い「おみくじ」は、鹿の骨の割れ目で神さまの意思をうかがっていた占いが起源とされています。個人の吉凶を占うくじは室町時代に現れ、さらに江戸時代の僧侶により、引いた番号のくじで占う今のスタイルが確立されました。
重要な決め事から運試しまで、古代から用いられてきたおみくじ。今回は新年のおやつ、口福を呼ぶ「おみくじお菓子」に挑戦です。神社などで初詣の参拝客に振舞われる甘酒の風味も取り入れます。
おいしい当たりつきのおみくじお菓子を紹介してくれるのは、お菓子の本も刊行する丹羽彰子先生。おみくじの和の文化に合わせて、日本に古くから伝わる発酵文化・米糀の甘みを生かします。
味噌やみりんのほか、甘酒の原料に使用される米糀は、蒸した米を麹菌の力を借りて発酵させたものです。そのふくよかな香り、熟成された上品な甘みで新年を彩るおみくじお菓子を作りましょう。
今回使用するのは、原料にこだわり、九州産米ヒノヒカリを丁寧に醸した米糀100%の「あま糀」。醤油蔵として創業した「久原本家」が、その発酵技術を生かして開発に取り組んだ新しい甘味料です。特別な種麹を使って低温でゆっくり2日かけて、米本来の自然な甘みを引き出しています。
甘酒よりも濃度が高く、砂糖代わりに使用できるのでお菓子作りにもおすすめ。なめらかな舌触りで保水性も高いので、生地をしっとりと仕上げたいときにぴったりと丹羽先生からも太鼓判をいただきました。
当たりにひとつだけいちごを忍ばせたおみくじお菓子。あま糀で求肥(ぎゅうひ)も生地も驚くほどしっとり。
[材料(7本分)]
求肥
当たり
いちご
1個(小粒)
生地
[つくり方]
求肥
① ボウルに白玉粉と水を入れ、ゴムベラでよく混ぜ、ダマがなくなったらあま糀を入れて混ぜる。
② ラップをせずに電子レンジ(500W)で1分加熱し、ゴムベラで全体を混ぜたら、30秒を2~3回かけて、その都度よく混ぜる。つやが出たら完了。
③ バットに片栗粉を広げ、②の生地を一気に入れる。片栗粉をまぶして形を整え、7等分に切り分ける(当たり用は小さめに)。
生地
④ 薄力粉はふるっておく。[A]を混ぜ合わせる。
⑤ ボウルに卵を溶きほぐし、あま糀、醤油、油、[A]を入れて泡立て器で混ぜる。
⑥ ⑤に薄力粉を加えて混ぜ、粉っぽさがなくなったら5分程おき、水を加えて生地がなめらかになるまで混ぜる。
⑦ フライパンを熱し、生地(約大さじ1)を12㎝×9㎝程度の楕円形に広げて両面を焼き、7枚分を作る。生地は半分に折って乾かないようにしておく。
⑧ 中心に求肥を入れて半分に折る。当たりには求肥と小さく切ったいちごを入れる。
家族や友人が集まったら、みんなで運試し。ほのかな甘みに醤油のコクが広がる生地の中には、しっとりモチモチの求肥。さらにいちごが入っていたら大当たり!
当たりは他にも季節のフルーツやナッツ、ドライフルーツ、クコの実などお好きなものを用意して。具材ごとに大吉・吉・中吉・小吉…を決めて占っても。どんなおみくじにするかも楽しみながら、日本古来の文化を感じるおやつ時間を満喫しましょう。
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https://www.instagram.com/amakoji.official/
大阪府在住のフードスタイリスト。WEB、広告、カタログ等のレシピ開発、調理、スタイリングなどを手掛ける。
自宅パン教室「Nahr.」主宰。
https://koniwa.amebaownd.com
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