屠蘇(とそ ※との字は正しくは旧字体)は、「蘇」という悪い鬼を、「屠(ほふ)る=打ち負かす」という意味や、「邪を屠り、身体を蘇らせる」という意味があり、「邪気を払い、一年、無病息災、健康で幸せな年を過ごせるように」という願いを込めていただくものです。
もともと平安時代に中国(唐)から日本へ伝わり、貴族の間で治療や予防として飲まれはじめたものでした。江戸時代には庶民にも広がり関西を中心に日本全国に伝わったようです。元旦、家族がそろい、屠蘇をいただきながら、新年の挨拶とともに、一年の健康を願いましょう。
屠蘇は、5〜10種類の生薬を組み合わせてつくられた「屠蘇散」を酒につけてつくります。
桔梗(キキョウ)や白朮(ビャクジュツ)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)、丁香(チョウコウ)など10種類程の生薬を、漢方薬局などが独自に組み合わせて調合しているので、無病息災を願うのは迷信ではなく、冬に飲んでおきたい薬酒なのです。
子供やお酒を飲めない方でも、余った屠蘇は、料理のみりん代わりに使用したり、水や出汁で割って「屠蘇鍋」でいただいたりするのも、体が温まりおいしくいただけます。またサングリアのシナモン代わりに屠蘇散を入れてつくるのもオススメです。
[材料]
屠蘇散
1袋
日本酒
約200~300ml
氷砂糖
約25~40g
[つくり方]
材料全てを瓶に入れ、1晩から5日程つけておくと出来上がり。
※日本酒を本みりんなどで代用しても良いです。
※砂糖の量や砂糖の種類はお好みで調整してください。
※粉末になった屠蘇散の場合、1晩つけると良いものもあります。
※つけておく日数も屠蘇散の具合と香りなどお好みで調整してください。
朝日が昇る東の方位を向き、家族の中で若い人から順番にいただきます。若い人のエネルギーを年上の人におすそ分けするという意味があるからです。
厄年の人は、『みんなの力を借りて厄を払う』といい、一番最後にいただきます。 また松の内が明けても、寒い間は日々いただくと体も温まりますよ。
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