福岡市の郊外、久山の山あい。鎮守・伊野神社の鳥居をくぐり、ずっと向こう。うねる道を奥へと行くと、自然の息づかいが聞こえてきます。山々の呼吸、風に揺れる木々の囁き、小鳥のおしゃべり。時折、子鹿たちがひょっこり顔を出し、みなさまをお出迎えしてくれることも。日常から解き放たれながら、さらにその先へお進みください。
こんな山奥に本当に?そんな不安がよぎる頃、大きな茅葺きの屋根をご覧いただけるでしょう。屋根の高さ11.5m、幅37.5m。名だたる茅葺き職人たちが、80トン分もの茅を担ぎあげ、1本1本ととのえて重ねた夢の束。それが「御料理 茅乃舎」です。蛍が舞う清流のそば。日本の美しい原風景が広がります。
※日本の伝統を守るため、今も定期的に差茅を行い、毎晩茅を燻し手入れを行っております。
「御料理 茅乃舎」では、ずっと大切にしてきたお料理があります。そのひとつがスープ「大地の恵」。肉類を使わないこのスープは、大根、人参、牛蒡などの根菜類を細かくつぶしたり、コトコト煮たり、あらゆる調理法でうまみを引き出しています。一見すると、実に素朴。ですが、野菜の甘み、うまみ、香ばしい香りが溶け合い、大地の力がぎゅっと詰まっています。
「十穀鍋」もそのひとつ。素材の豪華さではなく、素材の持ち味を引き出すことを大切に考えました。鰹節のだしに、十穀米のそれぞれが持つうまみ、豚肉、牛蒡などの野菜のうまみが溶け込んだ十穀鍋。このお鍋が評判を呼び、十数年経った今も、多くの方々がお目当てにお越しくださっています。
月替わりで路代おばあちゃん考案の一品をお出ししています。路代おばあちゃんとのご縁は、もう長いこと。地元の食材を使い、昔ながらの食の知恵を伝える路代おばあちゃんは、90歳を超えた今もわたしたちの大切な先生です。食材のこと、保存のこと、旬を慈しむこと、たくさんのことを教えてくれます。
旬を求めるお料理には、食材との出逢いが欠かせません。ですから「御料理 茅乃舎」では、料理長が畑に伺い、生産者から食材を調達することもしばしば。毎年、秋の時期には、料理人らは稲刈りに出かけます。お店の近くにある自社農園では、自分たちの手で野菜を育てています。
最後にお出しするごはんは、お召し上がりのタイミングに合わせ、ひとつひとつ土鍋で炊き上げます。最もおいしい状態でお出しするために、籾の状態のままで仕入れ、その日の朝に籾すりと精米するのがこだわり。お焦げまでもが、ごちそうです。
大きな茅葺きの屋根に抱かれた「御料理 茅乃舎」では、料理人たちが旬の食材を選び、地味溢れるお料理をご提供します。旬のおいしさとともに、ゆるやかに流れる時間を味わっていただけたらと思います。
折々の会会員様限定の特別コースもご用意しております。不便なところではございますが、福岡の里山へお越しくださいませ。
〒811-2503
福岡県糟屋郡久山町大字猪野字櫛屋395-1
092-976-2112(直通)
※お電話混雑時には、受付センターにつながる場合がございます。
[営業時間]
御食事
11:00~15:30(ラストオーダー13:30)
17:00~22:00(ラストオーダー20:30)
茶舎
11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
[定休日]
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合はその翌日)
「御料理 茅乃舎」の詳細・ご予約はこちら
https://www.kayanoya.com/shop/restaurant/#shopinfo
掲載している商品情報は記事公開時点のものです。
最新の情報は久原本家通販サイトにてご確認ください。
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